リアルのりある。〜残された借金〜 『亡くなった後に借金が見つかった!?』

日付:22年03月31日 木曜日カテゴリ: スタッフブログ

こんにちは!リアルサービスの広報担当です。
大切な家族を失う悲しさは言葉に表せませんが、隠していた借金が判明して、遺族がそのトラブルに巻き込まれることも少なからずあるようです。

このようなケースでは、どんな対応ができるのでしょうか?
少し辛い話ではありますが、当社の代表・堤が経験した一つのケースをご紹介したいと思います。

 

◆家族が突然死して判明した莫大な借金

 

 

Q.借金を家族に隠す、という話はそこまで珍しくないことだと思いますが、莫大な額を残して亡くなるのは怖いですね。

【堤】残されたご家族にとっては、天と地がひっくり返るくらいの大きなショックでしょう。今回ご紹介するケースは持ち家ではなく賃貸の物件にお一人でお住まいの方で、物件の改修費用も請求されたため二重のダメージを受けていらっしゃいました。

Q.病気による突然死であっても、改修費用を請求されるのですか?

【堤】そのまま次の人に貸し出すわけには行きませんから、必ず内装をやり変えたり清掃を入れたりすることになります。その費用が全てご遺族の負担になるのです。
そして、通常の状態で家を返せなかったことによるオーナーへの損害賠償なども含めて請求されることがほとんどです。

Q.借金だけでもショックなのに、損害賠償や改修費用まで請求されるとなると、ご家族にはかなりの負担になるのでは……?

【堤】こちらのケースでは、そもそも返せる額ではない借金がありましたから、どうやっても賠償は無理、ということで全てを拒否されました。

Q.堤社長は、ご遺族の担当だったのですか?

【堤】逆です。賃貸物件のオーナーからの依頼をいただいて、対応に向かいました。

Q.ということは、費用の回収をしなければならない立場ですね。

【堤】そうです。相続放棄したご遺族に、少しでも改装の費用を負担していただきたいというお話をするために会いに行きました。

Q.相続放棄をしてしまったお相手と話をするのは難しそうですね。

【堤】かなり難航しました。最終的には、先方が弁護士を雇い、それ以降のやり取りはご遺族と会わずに弁護士との話し合いで進めることになりました。

 

◆遺族の心情が強く絡むため、弁護士を雇って対応するのも一つの方法

 

Q.破産ではなく、弁護士を雇ったのですか?

【堤】借金がかなりの額だったので、怖くなったのではないでしょうか。非常に強く、支払いを拒否されていた感触です。
取り立ての対応だけでも精神的に疲弊するような内容ですから、弁護士を雇えるのなら雇って任せるほうが、心理的な圧迫を軽くすることはできるかもしれませんね。

Q.亡くなられたご家族に対しても複雑なお気持ちでしょうね。

【堤】そうですね。ご遺体を引き取ることも迷われていたと聞いたので、かなりお辛かったのだと思います。

Q.こういった場合、どう対応するのが良いのでしょうか。

【堤】非常に個人的な問題ですので、これが正解というものは言えないのですが、お一人で悩まずに専門家に相談することが大切だと思います。辛い時期にお金の話を次々とされるのは非常にきついことですが、物件のオーナーもまた困っているので、冷静に話し合う必要がどうしてもあるため、残念ですが避けて通れる道ではありません。

Q.確かに、このような場合は専門家でなければうまく対応できないかもしれませんね。

【堤】相続の問題に特化した知識を持つ相続対策専門士であれば、安心してご相談いただけるかと。私がこの資格を取得したのも、困っていらっしゃるお客さまのため、もっとお力になろうと思ってのことでしたから。

今、おひとり様で亡くなる方が増えていて、国土交通省からも、孤独死を未然に防ぐためのガイドラインや、孤独死や自死などによって不動産物件に瑕疵が生じた場合のガイドラインなどを整えつつあります。
もしもの時は、遠慮なく当社にご相談いただければと思います。

――家族が亡くなってから借金を知らされるというのは、非常にナーバスな問題です。事前に心構えをしておくこともできません。
ご自身で動いて大変な思いをするよりも、早めに専門家へ相談して、なるべく穏便に解決を目指すことが最善の策だと言えるのではないでしょうか。
複雑なケースほど、担当者の経験が物を言います。
当社では数々の相続トラブルを担当し、解決に導いた経験がございます。どうぞ安心してご相談ください。