【相続問題】評価の低い土地だけを相続拒否することは可能?

日付:22年03月22日 火曜日カテゴリ: スタッフブログ

こんにちは!リアルサービスの広報担当です。
相続がトラブルになる原因の一つとして、価値あるものだけが相続されるとは限らない現実があります。
個人的には価値あるものだけ相続したいという気持ちも理解できますが、そのようなことは可能なのでしょうか。

 

◆そもそも「相続」が意味するものとは

 

民法上における相続とは、「亡くなった人が所有していた財産」及び「一切の権利義務」を受け継ぐことを指します。

こう聞くと、財産としての価値があるものを受け継ぐようなイメージが浮かびますが、実際には借金も権利義務にあたるものであり、いわゆる負の遺産も、相続を受ける家族親族が受け継がなければならないと定められています。

そのため、今回の疑問である「評価の低い土地だけを相続しない」という選択は、基本的には不可能と言えます。

 

◆評価の低い土地を相続したら

 

実際に、いらないと思うような土地を相続することになるケースは少なくありません。
しかし相続してしまうと、税の支払いや管理などの義務が発生します。買い手も借り手もつかない土地の扱いに弱りきって当社へ相談に来られる方もいらっしゃいます。

問題を抱え込みたくないなら相続放棄をする方法もありますが、このやり方は、全ての財産を放棄しなければならないのが悩みどころ。他に価値のある財産があるのなら、あまりおすすめできる対処法ではありません。

ただし、不要だからという理由で土地の名義変更を放置する人がいた事実に鑑みて、今後は、法律そのものが改正される可能性が浮上しています。

現時点ではっきりと言えることではありませんし、たった今困っている方には役に立たない情報かもしれませんが、今後の法改正で、土地相続による負担を回避することができるかもしれない、というのは、かなりの朗報と言えるのではないでしょうか。

当社はこれまでにも、扱いに困った土地の相談に数多く対応してきました。
お悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。