こんにちは!リアルサービスの広報担当です。
「孤独死」という言葉が、一時期からよく使われるようになりました。
言葉が一人歩きして、一人暮らしの人が自宅でひっそりと亡くなることまでがネガティブに受け取られがちですが、すべてがそうではありません。
当社でもそういった物件のご相談を受けることがあります。
本日は、その中から1つのケースをご紹介いたしましょう。
Q.持ち家で独り住まいだと、亡くなられたことに気づく人がいるかどうかが重要ですよね?
【堤】はい。今回ご紹介するケースでは、親族の方がわりと頻繁に連絡を取っておられたので、比較的早く気づくことができたようです。確か死後数日ほどで「おかしい」と感じ、すぐに駆けつけたと言っておられました。
Q.時間がかなり経ってから見つかった場合、家はどうなるんですか?
【堤】必要に応じて、特殊清掃(特殊な状況の家を清掃すること)を請け負う会社に掃除を依頼することになります。最近テレビで取り上げられているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。ご遺体が長時間そのままになった場合は、通常の清掃できれいにするのが難しくなるんです。
Q.今回のケースはどうでしたか?
【堤】暑い季節でなかったことも幸いして、そこまでの必要はありませんでした。親族の方が費用を負担してくださって、速やかにリフォームできたのも良かったと思います。
持ち家で独居の方が亡くなられた場合、その家を清掃して引き続き親族が使うのか、売りに出すのかで流れが変わります。
こちらのケースでは、賃貸に出したいというご要望がありました。
◆どんな物件でも、きちんとリフォームすれば活用できる
Q.孤独死と聞くと、「何かあったんじゃないか」と思われることもあるのではないですか?
【堤】それはよくありますね。しかし、老衰など自然死の場合、いわゆる瑕疵(かし)物件という扱いにはなりません。法律でも「自然死の場合は告知の義務なし」と定められています。今回のケースは自然死でしたから、告知の義務はありませんでした。
ただ、それを借り手に伝えないことも不誠実だと考えています。当社では必ず「前の方が自然死で亡くなられました」と正直に経緯をお伝えして、借りる方のご判断に任せています。
Q.こちらの家は、借り手がついたのでしょうか?
【堤】リフォームして2ヶ月ほどで契約が決まりましたよ。駅近の良い立地だったことと、70平米ある広い家だったことで内見の申し込みをいただくのも早かったですね。
リノベーションにかかった費用は450万円ほどでしたが、7万円ほどで貸し出せば、4年弱で費用回収が可能です。
一番いけないのは、そのまま家を放置すること。税金だけがかかって、ご親族の負担になってしまいます。
今回のように、自然死に対しては「気にしない」と言ってくださる方も多くいらっしゃいます。
どのようなケースでも、できることが必ずあります。そのままにせずプロに相談していただければと思います。
年齢に関係なく一人暮らしをする人は増えています。
もし、お身内の方が亡くなられた家の扱いで困るようなことがあればご相談ください。
当社では、家のリフォームやその後の対処、相続の問題など、さまざまなお悩みを広くお受けしています。